マンチキンのあれこれそれ

30代半ばのサラリーマンが趣味の話等を気ままに書いていきます。

2023ドラフト振り返り~中日編~

こんにちは!

マンチキンです!

 

2023年のドラフトが終わりましたので、また振り返りをやっていきたいと思います。

 

1位 草加 勝(亜細亜大 投手)

当初は即戦力投手の指名を予定していたものの、直前で渡会の1位指名を公表。しかしくじに外れて再度即戦力投手を指名した。正直派手さはないが、フォームにはかなり特徴があり、上げた足が地面につくタイミングが遅く、バッターとしては中々タイミングが取りづらいはず。変化球はスライダー、カーブ、チェンジアップと多彩で、ゆったり腕を振って投げ込んでいく。スライダーの時にやや腕を下げて投げることもあり、この辺りは狙いによって調整している印象。こういったタイプはコントロールに困る印象はないので、先発としてすんなりと嵌ってくるはず。


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2位 津田 啓司(三菱重工East 内野手

今年も社会人内野手を指名。一番のセールスポイントは50メートル5秒9の足。長打はないわけでは無く、一発を秘めるパワーも兼ね備える。
守備についてはなるべくボールに対して正面に回ってアプローチする堅実なスタイルだが、やや硬さが見られるところも。昨年も同型の選手を指名しているところとチーム事情からするとバッティングでまずは結果を出し、出場機会を多く得たいところ。


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3位 辻本 倫太郎(仙台大 内野手

2位に続き、さらに即戦力の内野手を指名した。小柄ながらスイングは全力で、決してあてに行くバッティングはせず、全力プレーが身上の選手。守備は軽快でハンドリングがいい。守備面では2位の津田よりも上ではないかとみる。こちらはまずは守備固めから首脳陣の信頼を勝ち取り、出場試合数を増やしていきたいところ。


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4位 福田 幸之介(履正社 投手)

最速151キロの左腕。腕の角度が良く、右バッターのインコース膝元の威力はかなり高そう。変化球はスライダーがメインではあるが、チェンジアップ、ツーシームなどを磨いていき、プロ仕様のピッチャーとして完成していきたい。


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5位 土生 翔太(茨城アストロプラネッツ 投手)

こちらも最速151キロのストレートを持つピッチャー。投げ方は割とオーソドックスで、足を上げてしっかり溜めたうえで投げ込んでいく。NPBの打者にも結果を残しているので、この辺りは即戦力として計算が立つ部分はあったのだろう。早期に1軍ブルペン人に入り込み、層の厚いリリーフ陣に食い込んでいきたい。


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6位 加藤 竜馬(東邦ガス 投手)

185センチ102キロの大型右腕。やや担ぎ気味の投げ方から投げ込んでいて、元巨人の田中豊にややフォームが似ている印象。変化球などの情報は落ちていなかったので、それ以上は何とも言えないが、真上から投げ下ろす系のピッチャーはチーム内に藤嶋、清水、松山と成功事例が多いのでそのあたりも指名の動機となったのではないだろうか。


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支配下総括

当初は即戦力投手を一位指名と予想されていたが、昨年同様急転直下で方針を転換し、渡会の一位指名を公表した。報道を見る限りでは2年連続で直前の方針転換となっており、監督の一存で方針が翻った印象が否めない。結果、抽選に外れ草加の指名権を得たが、方針を決めるプロセスに今年も疑問が残る形となった。
ただ、当の一位指名された草加はかなりの実践向きとみる。足の着くタイミングが独特でバッターとしてはタイミングが取りづらく、フォームも安定しているのでコントロールに苦しむタイプではなさそう。仲地同様、後半戦あたりからローテに入ってくると面白い。
2位の津田については個人的にもっと下位指名でも取れたのではないかとは思うが、センターラインを補充し続けたい明確な意図は感じ取れる。ここは立浪監督就任以来のぶれない点ではある。3位の辻本の指名も同様で、守備の柔らかさがあり、どちらかというと一軍に帯同しやすいのは辻本の方かもしれない。
4位の福田は腕の角度が良く、小笠原を彷彿とさせる腕の振り具合。本人としてはいいお手本が近くにいるので、今いるうちに(?)あらゆる点を吸収しておきたい。
5位の土生と6位の加藤は同型の剛腕ピッチャーであり、ブルペンの戦力にさらに厚みを持たせたいところ、現時点でブルペンは充実の一言なので、あせらず戦力として磨き上げたい。

 

育成選手

育成1位 日渡 騰輝(茨城アストロプラネッツ 捕手)
希少性のある左打ち捕手を1位で指名成功。スローイングはやや粗さが見られ、フットワークの軽さよりも地肩に頼っているイメージ。バッティングはノーステップで打ったり、足を上げて打ったりと相手ピッチャーに合わせて変えている印象。この辺りのアプローチがプロでもはまってくれば、まずはバッティングの方で一軍帯同が期待できそう。


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育成2位 菊田 翔友(愛媛マンダリンパイレーツ 投手)

オーソドックスなフォームで真上から投げ下ろす右腕。持ち球はストレートとフォークがほとんどで、そのフォークの落差がかなりエグい。昨年の松山同様来シーズン中の一軍デビューはかなり現実的とみる。


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育成3位 尾田 剛樹(栃木ゴールデンブレーブス 外野手)
俊足の左打外野手。バッティングは正直長打は現状中々望めないが、まずは代走から存在感を出していきたいところ、この手の選手は育成指名から伸びてくる印象は強く、期待はできる。


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育成4位 川上 理偉(大分B-リングス 内野手
ショートを守る右打ちの内野手。バッティングはバットを後ろから通すタイプで、この辺りはプロ入り後も続けるのか、矯正するのかは首脳陣のタイプで分かれるところだろう。守備についてはショートで固定するほどの守備力ではなさそう。セカンド、サードなど複数のポジションを守れるユーティリティとして存在感を出していきたい。


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育成総括

一番の期待は2位指名の菊田だろう。昨年の松山同様真上から投げ下ろすフォームでフォークの落差がかなり良い。ブルペンはいくら順調でも不測の事態でけが人や、金属疲労が出て人員が不足しがちになるので、この素材を育成で指名できたのは非常に大きい。また、編成的に希少価値の高い左打ち捕手を確保できたのも大きかった。

以上、中日の2023年ドラフト振り返りでした。

次回は日本ハム編となります。

それではまた!

 

 

 

 

 

 

 

ChatGPTにドラフト予想させてみた

こんにちは!

マンチキンです!

今回は実験的な試みになりますが、

「chatGPTに未来のドラフトを予想してもらったらどうなるか」

をやってみました。うまくいけば予想の精度も上がり、効率的に情報も収集できるのではないかと思ってます。その奮闘の結果をご覧ください。

 

まずはシンプルに指名選手を予想してもらいましたが、「未来を予測することはできません」とのこと。そらそうだと思いつつもこれで終わったらお蔵入りになるので、食い下がります。

未来のことは分からないのであれば、今までの事実を基にして未来を「予想」してもらうと良いのかなと思い、昨年までの各チームの戦力を予備知識として入れるようにしました。

結果はごらんの通りめちゃくちゃ。巨人は栗林を指名して先発で育てようとして、阪神は小園を4番打者として使おうとしてます。ドラフトと言っているのに楽天から千賀を指名するDeNA、、、笑。こんな無法地帯なのにあえて横川を指名する広島にはむしろ好感が持てます。

 

たまらず指摘をしたのですが、保険をかけて特定できないといわれてしまいましたが、「特定」という言葉を逆手にとって「予想」をしてほしいと懇願しました。

 

何とも言えない結果に。。。江川は元ソフトバンクの選手でしたし、吉田輝星はご存じの通り日本ハムの選手。阪神指名選手を調べてみましたが、実在はしなさそうでした。もっとも、外野はある程度指名したので、ドラフト1位で外野を指名する必要はないように思えるが、、、
DeNAの指名は早稲田の菅原(実在せず)。投手王国のDeNAブルペン強化に出る模様。来期は今永がメジャー挑戦濃厚だが、引き留めの公算が立っているのだろうか?高齢化が進んでいる野手陣の補強が後になっているのも気になる。
中日の指名は東洋大の根本拓哉(実在せず)。実は根本太一という投手は実際にドラフト候補でいるのだが、ここは長年の課題の野手を指名。内野手としてもプレーできる器用な選手という点は立浪の好みも反映されているのだろうか。

 

中々今年のドラフト候補選手を前提としてもらえないので、今度はドラフトの対象選手を定義させてみることにしました。

 

さっきよりもカオスに。。。
出身校もバラバラで、やっぱり中々予想ツールとして使うのは難しい印象ですね。
無理やりネタとして使うと、、、

阪神の桂を投手として指名するのは面白いかも。あのバズーカを投手としてみてみたい気もする。吉田はぜひとも指名したいところ笑
ヤクルトが指名する藤平は第2の奥川フラグ臭がすごい。
ソフトバンクは大嶺をリベンジで指名。今度はロッテに邪魔されないことを祈るばかりだ。
日本ハムはあえて投手で山口を指名し、長打力を活かせるよう二刀流で育てていくのだろうか。

この後も精度を高めるためにいろいろとこねくり回していたのですが、結局すでに指名されている選手ばかりの予想となってしまい。中々理想とするアウトプットが出せませんでした。
このあたり良いアイデアがある人は教えていただけるとありがたいです。

 

おまけ

実在しない人も出てきていたので、だったら今生まれていない人が指名対象となる年代を予想するのはどうだろうと思い、25年後の2048年のドラフト指名選手を占ってもらうことにしました。

 

なんと、2031年まで予想はできるんですね!
では

 

相場としては高校生投手が人気の年みたいですね。確かに近年は佐々木朗希、山本由伸、高橋宏斗など高卒投手の活躍が目覚ましいですからね。
2の国際化は面白いですね!アジア圏だけでなく、南米やヨーロッパなど世界中から選手がドラフト候補に上がれば日本プロ野球も名実ともにメジャーリーグと肩を並べる日が来るかもしれません。世界ランク1位は日本ですが、それでも夢を求めてメジャーへと舞台を移す選手も多いです。もちろん素晴らしいことではあるのですが、並行して日本プロ野球ももっと魅力あるリーグにするべきだと思うんですよね。
そのためにはこのような国際化のアイデアは魅力あるリーグを作る一端になるのではないでしょうか。
3のデータ分析は今後も進んでいくでしょうね。能力や実績を鑑みてパワプロのような能力のランク付けなどもできるかもしれません。そこはわかりやすい反面露骨に他社との差別化ができてしまうので、面白みに欠けてしまう部分もあるかもしれません。


いや、そうじゃなくて指名選手を予想してほしいので、核心に迫りました。

 

石川は速球とカーブが武器とのことなので、山下舜平大のようなイメージでしょうか。何となく素材先行型のイメージがあるので、やっぱりオリックスに入ってもらいたいですね。
金城は打撃が注目されているショートとのこと。守備も堅実でオールラウンドな選手ということで意外とまとまっている感じなのでしょうか。大学生だとしたら「小さくまとまっている」という見られ方をして敬遠するチームも出てきそう。
谷口はアジア圏からの注目選手とのこと。出身は日本以外のアジア圏ということでしょうかね。速球とスライダーのコンビネーションという点は非常にオーソドックスな印象。
国際化が始まるとカルロス・メンドーサも指名できるわけですよね。内外野を守れる守備のスペシャリストとのこと。イメージはトレイ・ターナーあたりでしょうか。

 

ということでかなり実験的な企画でしたが、中々実用化するのは難しい印象ですね。先ほども言いましたが現実的な予想ツールとして使うにはどうすればいいのか、もしアイデアお持ちの方がいらっしゃれば教えていただけますと幸いです。

それではまた!

2022ドラフト振り返り~ヤクルト編~

こんにちは!

マンチキンです!

今回は2022ドラフト振り返りヤクルト編をやっていきます!

前回のオリックス編はこちらから↓↓↓

 

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1位 吉村 貢司郎(東芝 投手)
2022年度社会人No1ピッチャー。振り子のように足を上げる独特のフォームから150キロに迫るストレートを投げ込む。持ち球のスライダー、カーブ、フォークはいずれも制度が高く、カウント球、勝負球としても自由に使うことができる。チームとしては実は先発の台所事情がよろしくないので、即戦力投手を競合なしで獲得できたのは非常に大きかった。開幕ローテーションには確実に入ってくるものと思われ、1年目からの活躍が期待される。


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2位 西村 瑠伊斗(京都外大西 外野手)
高校通算54本塁打スラッガー。投手も兼任していたが、プロでは外野一本の予定。前かがみの独特のバッティングフォームから力感スイングで簡単にスタンドに放り込むのはまさに天性のバッティングセンスの持ち主だ。懸念点は木製バットでも同様の打ち方で通用するのかどうか。また、逆方向の長打はあまり見られなかったので、その点がプロに入って伸びてくるかどうかといったところ。野手育成には定評のあるチームなので、懸念点を払拭し、大きく育ててほしい。


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3位 沢井 廉(中京大 外野手)
体重100キロを超える巨漢スラッガー。重心を落としたどっしりとしたフォームから力強いスイングで打球を飛ばす。選球眼も非常に優秀で、通算成績で三振数よりも四球数が上回っている。安定した活躍が見込まれる選手だろう。守備の映像が無いので、恐らくそこまで得意とはしていないのかもしれないが、重量打線にさらなる戦力補強がされた格好となった。


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4位 坂本 拓己(知内 投手)
動画があまりなかったので情報が少ないが、フォームは癖がなくまとまっている印象。少し溜めを作ったりしているので、器用でクレバーなピッチャーとみる。変化球は縦気味にドロンとしたスラーブのような球と、落ちる球をメインとして使っている。まずは2軍でじっくりと育成という形になるだろうが、将来のローテーション入りに向けて着実に成長していきたい。


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5位 北村 恵吾(中央大 内野手
中央大のキャプテンを張った一塁手インサイドアウトでスイングする意識が見るからに伝わり、右打ちを全く苦にしていない印象。自身がデッドボールを食らっても全力でガッツポーズをとる様子からもチームへの献身性も強く表れている。結果だけではなく、チームを鼓舞する存在としても今後は目指していきたいところ。


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総括

非常に魅力的な選手を複数取れたドラフトとなった。指名順位が不利な中、これだけの良い選手が取れたのは緻密な戦略を準備してきた結果かもしれない。
1位の吉村については今年から活躍してもらわないと困る存在、ローテも怪我がちな選手が多いので、欲を言えばもう柱となってほしいくらい。
2位の西村は動画を見れば見るほど「どうしてあんな打ち方であんなに飛ぶんだ」といった印象を抱く。強烈なスピンを打球にかけているものと思われ、プロでも同様の技術が発揮できれば大打者になる可能性も秘めている。村上を育てたこのチームならそれも現実的な可能性として考えられる。
3位の澤井は確実な計算ができるタイプのバッター。パワーヒッターではあるが、四球も選べるタイプなので、バッティングの調子が多少落ちてもチームに貢献ができるタイプ。
4位の坂本は素材重視の指名となったが割と完成されている感もあり、意外と早いタイミングで一軍に呼ばれる可能性も秘める。
5位の北村はチームへの献身性を非常に感じ、少し前のヤクルトにいそうなタイプの選手。バッティングはもう少し確実性を上げたいところ。ファーストは毎年外国人が入ってくるポジションではあるので、厳しい戦いが続いていくだろうが何とか勝ち残ってほしい。
全体を見るともう一人即戦力のピッチャーが欲しかったところだが、坂本が早期に戦力になるのではないかと踏んでの選択だったのではないかとみる。

 

育成1位 橋本 星哉(中央学院大 捕手)
希少性の高い左打ち捕手。バッティングは巧打者タイプで、スイングの滑らかさを感じる。対左投手でも見逃し方が良く、体のバランスがいい。足もそこそこ速いので割と攻撃面では総合的に完成されている選手。守備面については配球などプロ仕様に順応していく必要があるが、これだけ総合力が高ければ支配下登録までそんなに時間はかからないのではないだろうか。


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総括

育成選手は1名のみの指名となった。ソフトバンクや巨人が大量指名をしていることもあり、球界全体として育成選手を比較的多く指名するのが昨今のトレンドにはなっているがヤクルトは独自路線。そもそもの育成力が高いのはこういった「少数精鋭」のスタンスをとっているのも理由の一つかもしれない。

 

以上、ヤクルト編でした。
やっとこれで12球団の振り返りが終わりました!
気づけばもう3月で本日からセンバツも始まってますので2023年のドラフトに向けて準備しないといけませんねw

 

それではまた!

2022ドラフト振り返り~オリックス編~

こんにちは!

マンチキンです!

今回は2022ドラフト振り返りオリックス編をやっていきましょう。

前回のDeNA編はこちらから↓↓↓

 

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1位 曽谷 龍平(白鴎大 投手)
リーグ戦でノーヒットノーランを達成したサウスポー。MAXは152キロ、持ち球はスライダー、カットボールツーシームとのことで横変化が中心。投球フォームもやや横降り系になるので右打者へのインコースはかなり有効と見る。コントロールも良く左対左だけに限定するタイプでもないので、先発として育てていきたいが、そうすると球種が少ない点が気がかり。落ちる球を覚えておきたい。


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2位 内藤 鵬(日本航空石川 内野手
既に体が仕上がっている未来の長距離砲。バッティングフォームに無駄な動きがほとんどなく、一瞬にしてバットがパッと出てくるイメージ。体の強さとタイミングを獲るセンスがそうさせているのだろう。バットに当たった時の破壊音もえぐい。守備の方はこれから練習を積んでいく形になるだろうが、まさに守備に目をつむっても使いたくなる選手だろう。


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3位 齋藤 響介(盛岡中央 投手)
しなやかな腕の振りから最速152キロのストレートを投げ込む。肩・肘周りに非常に柔軟性が感じられ、使い方次第ではもっとスピードが上がりそうなイメージ。投手育成に定評のあるオリックスであれば可能性はさらに広がりそうだ。変化球はカーブ、スライダー、フォーク、チェンジアップと多彩で、未来のエース候補としての素質は十分にある。まだ線が細いので、体作りからになるだろうが、オリックスであれば2~3年後にぽっと出ていそう。


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4位 杉澤 龍(東北福祉大 外野手)
どのボールにもある程度タイミングを合わせることができるセンスが見て取れる。フォームにも癖がなく変化球に崩されている様子もあまりない。タイプとしては中距離ヒッターに落ち着きそうで、コンタクト能力も高そうだが、ボール球にも結構手が出ているのが実情。このボールの見極めがプロで成長できるかの分岐点となりそうだ。守備については情報が少なかったので割愛。


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5位 日髙 暖己(富島 投手)
フォームの参考にしていた山本と同じチームに指名された。線は細いが、体のバランスがよさそうで、変化球も器用に投げ分けている。スライダーは恐らく横と縦の2種類を持っているようで、加えてカーブも投げる。いわゆる剛速球を投げるタイプではないが、丁寧に低めに変化球を集めて打ち取るスタイルが理想像ではないだろうか。


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総括

曽谷は事前に指名公表し、無事に指名権を獲得した。最強のピッチングスタッフを持っているが左腕が不足していたのは誰の目にも見ても明らかだったので、戦略としては至極当然といった所だろうか。注目したいのが、その後の指名でも非常にいい素材を指名出来たところ。2位の内藤についても長年の長距離砲育成に終止符を打てるであろう素材で3位の齋藤についても好素材。特にオリックスであればすぐに一軍レベルまで育ててしまうのではないかと思うほど。5位の日髙と共に育て上げ、投手王国にさらに厚みが加わりそうだ。4位の杉澤は吉田の抜けた穴の補強として指名したと思われる。タイプとしては中距離になりそうだが、ここが嵌ってくると面白い。
全体としては育成重視の素材型の選手を固めた印象。昨今の育成上手な印象からこの世代が数年後に「黄金世代」と呼ばれても何も不思議ではない。

 

育成1位 西濱 勇星(群馬ダイヤモンドペガサス 投手)
とにかく腕が振れている。フォームのバランスはともかく身長も高く、上から振り下ろす感じなので、フォークが落ちそう。完全に宇田川をイメージして獲っているのではないかと思う。ストレートのMAXは154キロで十分一軍レベル。現状は鉄壁のブルペン陣ではあるが、けが人や不調な選手が出た際は即支配下となってもおかしくない。


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育成2位 才木 海翔(大阪経済大学 投手)
上下動の大きい投球フォームで真上からボールを叩きつける。こちらもとにかく腕が振れており、オリックスの指名条件の一つとなっているのかもしれない。大学で残した通算防御率は1点台ではあるが、三振が意外ととれておらず、与四球も少し多めではあった。このあたりが気になるところではあるが、どう育てていくのかが楽しみ。


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育成3位 入山 海斗(東北福祉大 投手)
学生時代の動画が無かったのでキャンプ時の動画を見ての判断となるが、腕の振りはスリークォーター気味で、体で腕を上手く隠す印象。腕の振りの速さが加わってくると途端に打ちづらくなりそう。意外と化けるかもしれない。


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育成4位 茶野 篤政(徳島インディコソックス 外野手)
独立リーグ屈指の駿足巧打の選手で、外野の間を抜けば一気に三塁まで陥れる。変化球へのアプローチも優秀で、タメをつくれるところが良い。盗塁も積極的にしている所がただ足が速いだけではなく、盗塁センスもある証拠。外野手で駿足タイプはチームに多いので、いかに打てるか、出塁できるかがレギュラーへの条件となる。


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育成5位 村上 喬一郎(法大 捕手)
バッティングはトップが浅く、前でボールを迎えているイメージなので、このままだと正直厳しい印象がある。期待されているのは守備面だろう。取ってからの握り替えは非常に速く、送球のコントロールもよさそう。まずは守備で信頼を勝ち取っていきたい。


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総括

育成は投手メインの指名となった。宇田川の事例があることから、個人的にどうしてもイメージを被せてしまうが、おそらくチームも同じ思いだろう。1位、2位の指名ではその色が濃く見えた。4位の茶野は意外とバッティングが伸びそう。同系のタイプがチーム内に多いが競争を勝ち抜いてほしい。

 

以上、オリックス編でした。

次回は最終回のヤクルト編をやっていきたいと思います。

それではまた!

2022ドラフト振り返り~DeNA編~

こんにちは!

マンチキンです!

今回は2022ドラフト振り返りDeNA編をやっていきましょう。
前回のソフトバンク編はこちらから↓↓↓

 

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1位 松尾 汐音(大阪桐蔭 捕手)
ショートもできるセンス抜群のキャッチャー。DeNAとしてはもちろん捕手として育て上げたい。バッティングフォームで度々取り上げられるのはバットのヘッドがピッチャー側に入りすぎている点。この辺りが始動の遅れに繋がり、プロのスピード感に苦戦するのではないかとのこと。確かに夏の甲子園ではその傾向が見られ、ややタイミングを崩す場面も見られたので、まずはバッティングフォームの改造から着手したいところ。
フレーミングは意識の高さが見られ、スローイングも上々。


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2位 吉野 光樹(トヨタ自動車 投手)
多彩な変化球を操るトヨタのエース。投球フォームに安定感があり、左手を上手く使っている印象。持ち球はスライダー、カットボール、カーブ、チェンジアップ、フォークといった所。いずれもコントロールが良く、カーブでも十分にカウントが取れる。更にストレートはMAX150キロを超え、即戦力間違いなし。一つ気になるとしたらイニング数があまり投げられていない点。チームとしてあまり無理をさせない方針だったのか、生来のスタミナなのかは今後見ていきたいところ。


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3位 林 琢真(駒沢大 内野手
俊足堅守の二塁手。守備は広島の菊池を彷彿とさせる「魅せる守備」ができるタイプ。守備範囲が広く、外野の芝生から少々無理な体制でもスローイングができる肩も持っている。一塁到達タイムは4秒06と非常に優秀。盗塁の数も大学通算ではかなり稼いでいるので生来のスピードは十分に生かせるだろう。問題はバッティングだが、現状では長打を望むのは厳しそう。選球眼を磨いてテーブルヒッターになりたいところ。


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4位 森下 瑠大(京都国際 投手)
2年の春から甲子園を経験するサウスポー。多彩な変化球を操り、バッターを手玉に取る。速球はMAXで143キロ程度だが、腕の角度が良く、右バッターのインコースは差し込まれる印象。怪我をしてからやや状態が悪くなり、評価も少し落とした格好だったが、この順位で指名された。優秀な左ピッチャーが多いチームなので、少しでも多くの技術・考え方を学びたいところ。


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5位 橋本 達弥(慶応大 投手)
落ちる球が印象的な即戦力投手。見た感じはフォーク、縦スライダー、チェンジアップと落ち方の違う3種類の変化球を持っているように見える。真っすぐと落ちる系の2種と聞くと微妙に感じるが、落ち方にバリエーションがあるところが面白い。キレはそれぞれ良いものを持っているので、ブルペンであればかなりいい成績を残せるのではないだろうか。隠れた新人王候補とみる。


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総括

非常にバランスの取れた補強を展開できた。1位の松尾で長年の正捕手問題にやっと手を打つことができ、2位の吉野、5位の橋本で先発・ブルペンの即戦力を確保することができた。双方とも割と早い段階できちんと戦力として活躍できそうで、優勝に向けてのピースとなるのではないだろうか。3位の林もこの順位であれば十分においしい指名だった。チームとしてみれば重量級の打線のイメージがあるが、こういった選手が一つアクセントを加えると攻撃に厚みが増す。まずは同型の柴田との勝負となるだろう。4位の森下は昨年の春から少し評価を下げた選手であったが、チームの良質な左投手を参考に育てる狙いがあるのだろう。その割には櫻井あたりが伸び悩んでいるのはやや不安材料ではある。

 

育成1位 上甲 凌大(愛媛マンダリンパイレーツ 捕手)
恵まれた体格の左打捕手。バットのヘッドが投手向き過ぎるところと、基本的に前でボールを捉えるタイプのように見えるので、プロのボールは若干苦戦しそうな気はするが、パワーはかなりの目を見張るものがある。嶺井がチームを去ったばかりということもあり早期の支配下登録はかなり現実的だ。


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育成2位 鈴木 蓮(滋賀学園 内野手
動画があまりなく、プレーについては何とも言えないが、高校通算本塁打は29本。守ってはファースト、サード、ショートを守るユーティリティ性も持つ。ユーティリティ性+長打力は必ずチームを向上させる力がある。まずはがむしゃらに一軍定着を目指していきたい。


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育成3位 今野 瑠斗(東京都市大塩尻 投手)
こちらもあまり動画がなく、情報が揃っていないので何とも言えない。フォームは若干元巨人の東野のような感じで右腕を早い段階で離し、左腕をうまく使う印象。サイズもそこまで大きくないので体作りからになるだろう。


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育成4位 渡辺 明貴(茨城アストロプラネッツ 投手)
体重105キロの大柄な体格からMAX152キロのストレートを投げ込む。スライダーと落ちる球は持っているが、基本は真っすぐで押していく印象。体の柔軟性があまりなく、怪我の耐久性などが気になるところだが、剛腕ぞろいのリリーフ陣の中に割って入っていきたいところだ。


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育成5位 草野 陽斗(東日本国際大昌平 投手)
最速150キロを超えるストレートを持つ右腕。フォームに上下動がかなりあり、コントロールがつきづらそうな投げ方ではある。それでも持っている力は相当なもの。タイプとしては育成4位の渡辺と似ている所はあるので、パワーピッチャーを揃えたいチーム方針が伺える。


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総括

情報があまり拾えなかった選手も一部いたが、育成でもポジションのバランスを見て指名した印象。育成1位の上甲はチーム事情もあり最も早く支配下になるチャンスがあると見る。パワー型で左打ちという点から戸柱と被るところがあるので、まずは目標として目指していきたい。4位と5位はパワー型右腕を指名。昨今のトレンドではあるので、うまく化ければ現状のリリーフ陣にさらに厚みが増してくるはずだ。

 

以上DeNA編でした。

次回はオリックス編になります!

それではまた!

2022ドラフト振り返り~ソフトバンク編~

こんにちは!

マンチキンです!

今回は2022ドラフト振り返りソフトバンク編をやっていきたいと思います。
前回の阪神編はこちらから↓↓↓

 

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1位 イヒネ イツア(誉 内野手
ナイジェリア人の両親を持つ、身体能力抜群の内野手。1位公表の末、無事単独指名となった。足・肩はもちろんのこと、スイングの軌道が抜群に良い。ケングリフィーJrのような流麗なスイング軌道で、力感なくスイングができている。守備については改善はかなり必要になるが、バッティングはかなり早い段階から結果を出していくかもしれない。


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2位 大津 亮介(日本製鉄鹿島 投手)
コントロール抜群の右腕。力感ないフォームから150キロ近いストレートを投げ込む。持ち球も多彩で、ボールの出し入れで勝負することも、力強い速球でゾーンで勝負することも可能。個人的には日本ハム2位指名の金村と並ぶ安定感抜群のピッチャーで間違いなく即戦力となるだろう。派手さが無いが千賀の抜けた穴を埋めたくれる存在となるはずだ。


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3位 甲斐 生海(東北福祉大学 外野手)
威圧感のあるフォームからフルスイングをする左打ちのスラッガー。笹川と言い今回の甲斐と言い、「二人目の柳田」を絶えず探している印象。この辺りもチームの課題としてはかなりプライオリティーが高いのだろう。ファーストもできるので、バッティングで結果を出せば出場数は自然と増えていくはずだ。


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4位 大野 稼頭央(大島 投手)
最速146キロのストレートに加え、多彩な変化球で勝負するサウスポー。フォームはやや上下動が激しく、コントロールがつきづらい印象があるので、この辺りは矯正するポイントかもしれない。まだ線が細いので、体作りからスタートになるが、無理して球速を上げるよりもフォーム矯正からコントロールを安定させ、内海(元巨人・西武)や宮城(オリックス)あたりをロールモデルとして育成するのもありかもしれない。


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5位 松本 晴(亜細亜大 投手)
コントロールの安定感のあるサウスポー。3年次にトミージョン手術をした関係上、4年時も含めて傑出した成績は残せなかったが、将来性を見越して指名に踏み切った印象。特徴のある選手を指名するソフトバンクとしては珍しいくらい、良い意味でまとまっているピッチャー。2位指名の大津と合わせてローテに入れば大成功のドラフトとなるだろう。


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6位 吉田 賢吾(桐蔭横浜大 捕手)
希少性の高い打てるキャッチャー。甲斐の歴史的貧打が現実的な課題となった中、しっかりと補強をしてきた。個人的にはもっと上位で指名される選手だと思っていたのでこの順位の指名は非常にラッキーだったと見る。残した成績は打率は4割、三振数は6(22年春季までの成績。)と非常にコンタクト能力に長ける。これくらいの打力があると指名打者で使いたくなるが、長期的な目線で考えると積極的にマスクを被らせておきたい。


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総括

大卒でも素材型の選手もいたので、全体としてはやや将来性を見込んだドラフトだった印象。その中でも一番の注目はやはりイヒネ。身体能力抜群で長打力も期待できるので大切に育てたいところ。その点では過去のドラフト1位が伸び悩む印象がこのチームにはあるのでやや不安な点はある。2位の大津はかなりの即戦力と見る。千賀が抜けた穴はチームとしては痛いが、大型補強と合わせて着実な先発陣の補強をしてきた印象。6位の吉田にも期待が持てる。残してきた成績はかなりのものなので、絶対的正捕手の甲斐を打力で上回り、出番を多く勝ち取っていきたい。

 

育成1位 赤羽 蓮(霞ヶ浦 投手)
好投手が続々と出てくる霞ヶ浦高校からまたしても投手が指名された。ストレートの最速は152キロ、身長は189センチと夢のある数字が並んでいる。フォームはやや上体に頼った印象があるので、下半身を鍛えてフォームを矯正する必要があるかもしれない。


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育成2位 山下 恭吾(福岡大大濠 内野手
足の上げ方が特徴的な右打ちのショート。フォロースルーは小さく上からたたくタイプなので、中距離ヒッターを目指すことになるだろう。インコースの捌きは坂本を彷彿とさせるくらいの上手さを見せている。守備はこれから。


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育成3位 木村 光(佛教大 投手)
最速149キロを誇る右ピッチャー。足を高く上げ、ダイナミックなフォームで腕の振りの勢いをつけている印象。持ち球はスライダー、カーブ、スプリットでスライダーは縦気味。横の変化をバリエーションに加えたいところだ。


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育成4位 内野 海斗(武田 投手)
中学時代は捕手として代表に選ばれていたほどだったが、本人の希望で投手に転向。最速は147キロまで伸びるようになった。体はほぼ完成しており素材としては抜群。後は細かい制球や、変化球の質を上げていき「プロのピッチャー」としての完成を目指す。


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育成5位 岡植 純平(飾磨工 投手)
特徴的なフォームから真上からボールを投げ下ろすピッチャー。体にバネを感じ、まだまだポテンシャルがありそう。恐らくスライダーだろうが、変化量がかなりある。体作りからだろうが、化ける可能性大。


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育成6位 佐々木 明都(学報福島 投手)
フォームはかなりの野手投げだが、軸足の蹴りの強さを感じる。正直現状では「粗すぎる」ので、かなりフォームの矯正等は必要となりそう。一番の理想は野手投げの一流、元中日浅尾か。


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育成7位 水口 創太(京大 投手)
元ロッテ田中以来大学2人目の指名となった。ややクロス気味のステップからボールを投げ込んでいく。最速は152キロとのことだが、肩回りの柔軟性が乏しいのが気になるところ。


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育成8位 宮崎 颯(東京農大 投手)
バランスが良く、かつ勢いのあるフォームが印象的。フォームについては特にいうことが無いくらい整っている。MAXも147キロ出るようなので、一年目から結果を出して早々に一軍に上がりたいところ。


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育成9位 重松 凱人(亜細亜大 外野手)
大学通算1安打の選手であったが、育成9位にて指名された。恐らく187センチ90キロのサイズのポテンシャルを高く評価した格好だろう。育成のスタッフが整っているソフトバンクならではの指名だ。


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育成10位 前田 純(日本文理大 投手)
身長187センチの長身サウスポー、コンパクトな腕の振りで球の出どころが見づらいタイプ。ここも潜在能力を買っての指名ということだろう。


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育成11位 佐藤 航太(八戸学院光星 外野手)
足を高く上げるバッティングフォームでしっかりと振り抜いている印象。これだけ足を上げてもタイミングが取れているので、意外とプロの球でもアジャストできそう。


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育成12位 飛田 悠成(金沢 内野手
情報がほとんどないので何とも言えないが、スイングの強さを打席内で感じる。守備は柔らかさがありそう。


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育成13位 西尾 歩真(中京学院大 内野手
こちらも情報がほとんどなし、バットのヘッドが立っていてインサイドアウトのスイングができている。プロのスピードにどこまでアジャストできるか。


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育成14位 盛島 稜大(興南 捕手)
恵まれた体格から繰り出されるスイングスピードの速さはプロに入ってからも期待ができる。個人的には支配下でも良いくらいの素材。


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総括

4軍創設にあたり、今年も大量指名に踏み切った。実績があってもなくても素材として評価している選手は全て指名している印象で、まさに「育成」としての指名ということが伝わる。5位の岡植、11位の佐藤は支配下レベルでもおかしくないポテンシャルを持っていそうなので、化ける可能性は高い。

 

大量指名のソフトバンクの振り返りでした。
例年以上の大量指名でしたので、まとめるのにエネルギーがかかります笑

 

次回はDeNA編です!

それではまた!

2022ドラフト振り返り~阪神編~

こんにちは!

マンチキンです!

 

今回は2022ドラフト振り返り阪神編をやっていきたいと思います。

前回の西武編はこちらから↓↓↓

 

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1位 森下 翔太(中央大 外野手)
1位は浅野を指名したが抽選の末巨人に敗れ、外れ1位での指名となった。投手陣は相変わらずの盤石な状態で、野手も大山、佐藤と大砲も揃ってきた段階でさらにもう一人長距離砲の指名に踏み切った。実力は折り紙付きで、広角に長打を放つパワーヒッターだ。成績を残し始めたのは4年の春からだが、選球眼はほぼすべてのシーズンで高いパフォーマンスを見せている。森下がすんなりとレギュラーをとると、ようやく阪神の黄金時代が到来するだろう。


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2位 門別 啓人(東海大札幌 投手)
高校生ピッチャーの中では左でNo1だろう。ストレートの最速は150キロを超え、持ち球も豊富。フォームとしてはほぼ完成形を迎えており、体のブレも少ない。テイクバックも短く球の出どころが見づらく、まさに計算されつくしたフォームをしている。コントロールも悪くなく、真っすぐだけでいえばプロでも全く問題ないだろう。残る課題は変化球の精度と変化幅になるが、このあたりのコツを掴めば及川のようにすぐに一軍に上がってくるだろう。


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3位 井坪 陽生(関東第一 外野手)
走攻守3拍子揃った高校生外野手を3位で指名。バッティングフォームはややクローズスタンスで、ボールを上から叩くタイプ。スピンが良くかかっているので、軽く振っているように見えて打球がぐんぐん伸びていく。少し始動が遅い所もあるので、プロのレベルのストレートにまず対応できるかがカギとなる。外野の層が薄いので積極的に上げていきたい気持ちもあるだろうが、まずはじっくりと2軍で実力をつけるべき。


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4位 茨木 秀俊(帝京長岡 投手)
日本文理との壮絶な戦いを一人で投げ抜いた帝京長岡の大エース。延長12回まで投げ抜くスタミナはもちろん魅力の一つだが、要所で使うチェンジアップがかなり効果的。チェンジアップを武器とするあたり、変化球でも腕の振りが緩まない証拠でもある。ストレートの球速がもう少し欲しい所ではあるが、打者との間合いをずらす老獪な投球術で勝負する選択肢も将来はあってもいい。


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5位 戸井 零士(天理 内野手
3位で指名された井坪同様上からたたくバッティングスタイル。ただ井坪よりは弾道が低く、外野の間を抜いていくギャップヒッターが将来のイメージか。守備についてはあまり間を感じず、ボールに衝突している印象があるのでプロでは苦戦する可能性もありそう。選球眼が良く、体のサイズも大きく素材自体は非常にいいので首脳陣の腕が試される選手だ。


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6位 富田 蓮(三菱自動車岡崎 投手)
U-23日本代表でも投げたサウスポー。ストレートのMAXは140キロ中盤だが、変化球とのコンビネーションでバッターのタイミングをずらして打ち取る。フォームはまさに伊藤将にそっくりで、右手を上手く使いながら体を隠し、体を傾けて腕の角度をつけている。カーブでかなりストライクが取れるので、コントロールに困ることはなさそう。完成度も高く、すんなり一軍帯同→ローテ入りも全然ある。


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統括

ドラフト前は内野手を獲りに行くのではないかと思われていたが、浅野を1位で指名(抽選で敗れその後森下を指名)した。同様に外野も足りていなかったので方向性としては何の問題もない。2位以降は高校生を中心に指名を展開していった。
特に2位の門別については順調に育っていけばかなりの大物になりそうだ。この辺りは現状余裕のあるピッチングスタッフの中で育てることができるので、育成プランも立てやすいだろう。
3位の井坪は打球の伸びが非常によく、広い甲子園でも十分に長打を発揮できるバッターだろう。問題は木製バットへの対応とストレートへの対応になるが、じっくりと時間をかけて育てていってほしい。野手は特に「なんとなく」一軍に上げて中途半端に育ってしまうこともあるので、井上同様にまずは2軍で成績を残すことが先決だ。
4位の茨木は派手さはないが、きれいにまとまっているイメージ。阪神の右ピッチャーは剛腕系が多いが、上手くはまれば彼らとの違いを前面に出し、いいアクセントとしてピッチングスタッフに入ることができるのではないだろうか。
5位の戸井はまさに素材型。バッティング、守備それぞれ時間がかかるだろうが、大型ショートとして育てていけるかどうか首脳陣の腕にかかっている。
6位の富田のようなピッチャーを阪神はものにするのが上手い。伊藤将のようなイメージでローテにいきなりぶち込んでも何の驚きもない。

 

育成1位 野口 恭佑(九州産業大 外野手)
育成では一人のみの指名となった。バットがとにかく内から出ている印象で、変化球への対応は上手そう。右打ちも難なくできているので戦術理解に長けた選手ではないだろうか。監督によっては今すぐにでも使いたくなる選手かも。


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以上、阪神編でございました!

次回はソフトバンク編です!

 

それではまた!